2015/02/20

リサイクル繊維カールロック
リサイクル繊維カールロック

リサイクル繊維カールロック

自然界の繊維を人工的に再現する

※画像はイメージです。

自然界の繊維を人工的に再現する
自然界の繊維を人工的に再現する

自然界の繊維の再現。これが、合成樹脂を使って合成繊維を作ろうとした人びとの願いです。再現への挑戦は、化学技術の発展につながります。
昭和51年に私たちが目をつけたのは、ヘチマの繊維でした。現在ではヘチマを利用した製品は少なくなりましたが、開発当時はまだ現役。食器や身体を洗う際に使う、身近な素材でした。
さらにリサイクルの精神から、開発に使用するプラスチックに、当時ゴミ問題となっていたポリエステル屑を選びました。こうして髙木化学研究所は、自然界の繊維の再現とポリエステル屑の再生という、大きな課題にチャレンジしたのです。
合成繊維は、あつかいが難しく、またポリエステル屑のリサイクルは、当時の日本で初めての試みだったので、自然界の繊維の再現は困難を極めました。試行錯誤の末、ヘチマの太い繊維が絡み合ったような構造の再現を実現しました。繊維にカールをかけることから「カールロック」と名付けた弾力性のあるこの新素材は、昭和60年にアメリカで発表すると世界的な反響があり、世界17か国で、百件近い特許を得ました。

自動車用シートなどのクッション材に
自動車用シートなどのクッション材に
吸音材として利用される
吸音材として利用される

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