2015/6/17

軽くて鮮やかな難燃繊維
軽くて鮮やかな難燃繊維

軽くて鮮やかな難燃繊維

意匠性と難燃性を両立させる

ペットボトルを原料とした多彩な着色が可能な難燃繊維を、経済産業省の委託事業によって実用化しました。色落ちがしにくいことに加え、化学物質の使用量を減らすバッキングレスで、製品の大幅な軽量化とコスト削減への道を拓きました。
これらのメリットを可能にするのが混練紡糸技術です。再生繊維原料に着色剤と難燃剤を直接練り込んで糸を紡ぐことで、高い意匠性と難燃性を両立させます。自動車の内装材や、防災用品などに、省資源・省エネな着色難燃繊維を提供できます。
こうした成果と地域に密着したペットボトルリサイクルシステムの実現が認められて、2011年に愛知環境賞銅賞を受賞し、2013年には「がんばる中小企業・小規模事業者300社」として選定されました。

難燃バッキングレス技術
難燃バッキングレス技術

 

難燃繊維開発の積み重ね

当社は、この着色難燃繊維を実用化するまでに、数多くの研究開発を積み重ねてきました。大きな転機は、難燃繊維ヒガードの開発でした。中部経済産業局の地域創造技術研究開発費補助金の援助を受けたヒガードは、ペットボトルリサイクル素材を利用したハロゲンフリーの繊維素材。当社独自の無機ハイブリッド難燃化技術を駆使したもので、開発当時は技術的に黒色のみの展開でした。その後、さらに開発を進め、様々な色彩に着色できる難燃繊維を開発しました。
長年の積み重ねを経て、近年は親水、撥水撥油、中空など、多様な機能を備えた繊維の開発をしています。今後も研究開発を行うことで、安心・安全な機能性繊維を作る努力を続けていきます。

難燃繊維
難燃繊維

 

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